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世界学生会議5th Stage開催に当たって

 2001年9月11日の米国同時多発テロから早4年。 私たち「世界の若者による対話―RING」は、 2002年11月の「世界学生会議1st Stage」を皮切りに、 過去6回にわたって学生主導の国際会議を開いてきました。

 2002年8月に団体を立ち上げて以来、イラク戦争をはじめとする 国際的な事件が世界各地で起こり、 当団体もそれらに準じたテーマで国際会議を企画・運営し、 多くの方々の協力を得て、 「対話」をすることの重要性を発信してきました。

しかし、イラク戦争以降、日本において国際問題に対する関心は 日々低下してきているのではないかと感じています。

そこで、「対話」することの重要性を伝える前に、 まず国際問題に対する興味・関心を持ってもらうこと からはじめる必要性があるのではないかという考えに至りました。

「世界学生会議5th Stage」を通じて、 1人でも多くの人が国際問題に興味・関心を持ち、 何らかの行動に移すきっかけとなればと思います。

ココカラ「対話」ハジメル ために。

世界の若者による対話―RING 京都代表
                    杉山 朋也

企画目的

① 現地の「生の声」を伝える
様々な背景を持つ世界各地の若者に現地の様子を話してもらったり、子どもたちが作った作品を紹介したりする。パネリストの話を聞き、彼らと直接話をすることを通して世界の実情を日本の多くの人々に提供する。それによって彼らが多様な価値観を得るための一助となりたい。

② 「国際問題」を、より身近に
国際問題と聞くと、複雑かつ難解で、敷居の高い印象を受ける。そのため、多くの日本の人々が国際問題から遠ざかってしまっている傾向にある。 交流会や写真展などの企画を通して、一人でも多くの若者に国際問題に直面している人との関わりをもってもらう。そうすることで参加者の国際問題に対する意識を高めることを目指す。

③ 「対話の重要性」の発信
世界に存在する多くの国際問題は、当事者同士がお互いを知らないことから生じる誤解や憎悪のために深刻化している。この会議を通じて、参加者がお互いを知り、対立ではなく「対話」による問題解決の重要性を強く感じることを期待する。

④ “generation network”の構築
本企画の参加者が、普段の生活に戻った後に会議で体験したことを周囲に伝え、そうした対話の重要性を知る人々の輪を広げていくことを目指す。 そうした輪が次世代にも広がっていき世代や国境を越えた “generation network”(世代の繋がり)となることを望む。